Shigella菌による腸炎で潜伏期は1−5日です。炎症は大腸粘膜に限局しますが、下部大腸に強い傾向があり内視鏡では潰瘍性大腸炎に似ています。
Shigellaが大腸粘膜下組織まで侵入し、深い潰瘍をつくります。潜伏期間は1−2日で、右半結腸を中心に炎症がおきます
大腸全体の粘膜が赤くアフタがみられます。ときに回腸末端にも炎症が及びますが、多くは短期間に治癒します。
食中毒になる大腸菌を病原性大腸菌とよび、臨床症状で分類されています。一番重症化しやすいのは、腸管出血性大腸菌(EHEC)で、その代表がハンバーガー食中毒としても有名なO157です。なお、ふつうの大腸菌は健康人の大腸に常在しています。
右半結腸を中心に強い炎症がおき、免疫力の弱い老人や小児でときに重篤化します。菌毒素=ベロ毒素の働きにより、溶血性尿毒症症候群(HUS)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)がおこります。多くは抗生物質に反応し、治癒します。
エルシニア腸炎は回腸末端に好発し、円形潰瘍や縦走潰瘍をきたすこともあり、クローン病の小腸型との鑑別が重要です。腸炎ビブリオ腸炎回盲部で炎症をおこし、回盲弁にびらんを認めます。